ああ、僕の親友、クリストファー・ロビン、見てごらんよ、世界が崩れていくんだ。二人で見つけた野いちごの 咲く秘密の場所はどこにいってしまったんだろう。君がくれた沢山の水色や黄緑色や橙色の風船はとっくに割れ てしまった。それに、君に教えてもらったアルファベットを僕はもう、すっかり忘れてしまったんだよ。もう二 度と、僕の住み家に名前を書いた札を下げておくことは出来ないんだ。雲のくじらが、ちぎれ て空に消えていくね。ごらんよ、何もかももう、終わってしまったんだ。