生まれたときから時はきざみはじめ季節はめぐりくる
脚のしたには大きな孤独がひろがっていて
つまずけば大きな孤独はぼくを飲み込んでしまう
大きな鋏がほしい
孤独や絶望、冷たいまなざしをジャキジャキと殺してくれる
にぶいいろを放つ鋏を
そうすれば、
傷つくこともない
こころの闇のなかで泣くこともない
かみさま、僕を許してください
僕は孤独なんかほしくなかった
こころが冷えるようなかなしみなんかほしくなかった
すべてを裁ちきってなにもないことにしたかった
(かみさま、それは罪ですか?)
あなたの神々しさが僕にはとても眩しすぎて
かみさま、僕はあなたが大嫌いだった
お願いですから僕をみないでください
醜くてきたない僕をあざ笑うようにみないでください
(いつだってあなたは僕を裏切る)
かみさま、僕は
あなたのいないきれいな世界で生きていたい